いろいろシリアルノミネーションしたい。


シリアル・ノミネーション。

聞きなれない言葉をyahoo!辞書-新語探検で見つけました。

世界遺産の登録に関する言葉らしいのですが、、シリアルは「続きの、連続する」、ノミネーションは「指名、推薦」という意味です。


「一つ一つでは顕著な普遍的価値の要件を満たさない遺産を、同じ歴史-文化群のまとまりとして関連づけ、全体で顕著な普遍的価値を有するものとして世界遺産に推薦すること」を言うのだそうです。

たとえば、北海道の阿寒湖のまりもは、遠く離れたどこだかの湖のまりもと実は祖先はおなじまりもで、高い関連性があり、そのふたつは守るべき貴重なまりもなのだそうです。


地理的にはくっついてなくても、歴史や文化的に見ると、重要な関連性があるものが、地域や国を超えて、実はさまざまな場所にたくさんある。
それをちゃんとくくってあげる、新しい分類の指針が、シリアル・ノミネーションなのかなと思いました。

「一見、一つ一つでは顕著な普遍的価値の要件を満たさないモノを、別の視点で、新しいまとまりとして関連づけ、全体で顕著な普遍的価値を有するものとして、世の中に推薦すること」

これって、世界遺産に限らず、世の中すべてに必要とされていることに、思えてきます。

たとえば、会社のえらい人が、アメトークの、一見単体ではさして面白くないかもしれない芸人を「絵が下手な芸人」とか「奥さん大好き芸人」という新しいくくりにしたことに意味があると仰ってたのだけど、これもシリアル・ノミネーションぽいなと思います。

ファッションも音楽も、セレクトショップもオンラインショップも、組織もコミュニティも、いたるところで新しい編集の軸、おもしろいまとめかたが模索されている気がします。

「キュレーション」がバズワードになったように、「シリアル・ノミネーション」的考え方が、バズワードになるかもしれませんね。。

キュレーションは、キュレーターという言葉がある通り、「誰が」編集するかにポイントがあります。
シリアル・ノミネーションは、「何について着眼し」「どのように分類・編集するか」にひねりが必要な気がします。

あらゆるものを、シリアル・ノミネーションしたい。
なんだかとてもわくわくします。




「僕はひとりでは、顕著な普遍的価値のない男だけど、君とシリアル・ノミネーションすれば、
新しい価値を発する二人になれると思うんだ。。」とか。

っていう新しい告白の方法。

……。

だめかー。
そもそも、単体で顕著な普遍的価値のある男の人がいいよね。
普通はきっと。


photo credit: Dom Dada via photo pincc


 

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